駐車場での事故を減らす方法とは!
安全運転
2020年10月13日
駐車場での事故を減らす方法とは!
業務で車を走らせているなら、間違いなくやる事になる車庫入れ。
ここ最近、安全運転研修を行っていて、車庫入れが苦手ですという若い社員の方を多く見かける。
・やる機会が少ない
・後退しながら、どのように車を誘導すればいいのか掴めない
・ハンドルをどっちに切ればいいのか分からなくなってしまう
・そもそもの苦手意識がある
理由はまちまちである。
ただ、ここで視点を少し広げて持っていただきたい。
車庫入れが苦手という人はもちろん、苦手意識が無い人にも当てはまる事は、自分が入庫させたい車庫付近にしか、意識がない事である。
つまり、車庫入れをしている最中に他の車や人が近づいてきた時や、一回でうまく入らない時の修正時に何かあった際の対応や駐車スペースから出た後の動きや注意するべき点を見ていない、考えていない。
これがとても多いのである。
駐車場での事故防止を図るのであれば、入庫のやり方だけでなく駐車場という敷地内で起こりうるすべての現象を予測し、対応できるスキルと安全意識を身につける事、そしてそれをいつも行動に出す事である。
今回のブログでは、駐車場での事故を防ぐために、意識してもらいたい対策ついて述べていく。
目次
確実に確認する事の大切さ

◆入庫場所は、一旦停止をして安全を確かめる
人はそもそも、何かをしながら他の何かをする、という行動パターンが日常生活においてとても多くある。
スマホを見ながら食事をする、音楽を聴きながら横断歩道を渡る、電話をしながらメモを取る、野球を見ながらビールを飲む。
車の運転もしかり、ナビを見ながらアクセルを踏む、安全確認をしながらハンドルをまわす・・・。
その為、車を動かしながら入庫したい車庫をサラッと見て、入庫させる準備に入るドライバーも多くいるだろう。
動きながら何かを見るのと、完全に立ち止まり何かを見るのとでは、頭の中で認知できる情報の正確性に大きな差が出来る。
※全くの余談であるが、野球の審判は、アウトやセーフの判定は正確な情報を得て判断をするために、必ず止まって確認をしている。それでもリクエスト(VTR判定)で、判定が覆る事があるのだ。
我々は運転のプロなのだろうか、確実に安全だと言える確認が毎回出来ているのだろうか。改めて自問自答してはどうだろうか。
◆リバースのギアに入れる前に見る、後退する前に見る
さっと入庫する場所を見てギアをリバース(R)へ入れてすぐ下がる。
ギアをリバースに入れたら、もう一度、ミラーだけでなく自分の目で直接入庫スペースを見てもらいたい。
この時に、車庫の奥行や左右の幅、このまま入庫しても問題ないか、念入りに見て欲しい。決してパパっと見ないようにしたい。
後退する前にも確実に確認。よくバックモニターばかり見て下がる人がいるがやめた方がいい。
バックモニターはあくまで補助的に使うもので、真実は自分の目で確実に!
◆車を止めたら、その都度周囲後方を確認する
後退中に、車を停める事があるだろう。
そのつど、確実に周囲や後方、自分の車に近づいてくる他の車もよく見よう。
これを、毎回確実に行うための意識と習慣化する事がポイントになる。
そしてもう一つ。
後退中に、片側の後方だけを見つづる事はしない方がいい。
見続ける、具体的にどれくらいなのか。時間にしてどの程度か。
10秒も20秒も見ていたとしたら、それは長い!!
くまなく広く見て、得た情報をもとに判断をして操作に移すのだから当然、車の速度は低速厳守。
ぜひこれを確実に体に覚えさせるまで、徹底して取り組んで欲しい。
車庫付近での危険予測とその準備を徹底する

◆入庫場所にいくまでの間、出庫後も危険は潜んでいる
どこに停めようか駐車スペースを探している間、頭の中では危険への予測が疎かになりやすい。
探しつつも人の飛び出し、停まっている車が動き出すことも予測して、実際にそうなった場合に対応が出来なければいけない。
そもそも駐車場は、多くの車や歩行者が、色々なところから出没する場所であり動きが読みにくい。
その中で、自分がどこに停めるか、そしてどのように車庫に入庫させるかも考えて車を動かしている。
つまり、一度にやるべき行動量も多く、考えておく状況も多いのである。
だからこそ、車を動かす前、停まって次また動かす時、確実に確認する、安全を確かめる事がとても重要になる。
◆徹底して習慣化するまでの訓練を
繰り返しになるが、この動かす前の確認、後退中もミラーやバックモニターだけに頼らない安全確認、体で覚える事が必要である。
頭で理解しているのと、実際に出来るのとでは雲泥の差がある。
これが出来れば、他の路上での走行でも役立つ。
確実に一時停止場所では止まって確認が出来る。車を発進させるときに、左側からすり抜けてくるバイクを発見出来る。
自分の車に近寄ってくる何かを発見出来る。
1人でも多くの企業ドライバーの皆さんが、ぜひ身につけて欲しい事である。